市立総合病院クラスター対策について

青梅市の市立総合病院で新型コロナウイルス感染のクラスターが発生してしまい、感染が広がっています。

発端の感染者は8月に判明しましたが、その後、医師、看護師、技術職、患者のみなさんに感染が広がり、9月24日の情報では合計58名もの感染となってしまいました。しかも、まだ収束はしない状況と思われます。

9月11日に、病院から市議会への最初の説明があった時点で(その時点では感染者数は15名程度)、日本共産党の藤野ひろえ市議が「職員全員のPCR検査をすべきではないか」と質問しましたが、病院側の回答は「蓋然性が低い(無関係と思われる職員を検査しても感染している可能性は低い、という意味だと思います)」との回答でした。

私は「では、保健所が示す濃厚接触者しか検査しないということか」と聞きましたが、病院側からは「病院では、保健所の判断よりも広く濃厚接触者を定義して検査を行っている」との話があり、その事実は初めてそこでわかったので、その点は評価すべきこと、と思いました。

しかし、それでも感染者は広がっていきました。

9月18日、急遽市議会の新型コロナウイルス対策特別委員会が開かれました。この委員会では、自民党も、公明党も、立憲民主党も、諸派も、そして共産党もそろって「全員のPCR検査を行うべき」と、病院側に迫りました。

各委員がそれぞれの言葉で病院とのやりとりを行いましたが、とりわけ公明党の委員さんの意見は重いものだったと思います。その内容は、これまでの病院でのクラスターの経験(永寿総合病院、都立墨東病院)を生かし、感染拡大を止めるために幅広く検査を行うべき時である、PCR検査を一回行うだけですべて解決するわけではなくとも、今それを行うことが行政と病院の責任である、そして、それは党派を超えた共通の意思であるというものでした(と、私は受け止めました)。

そして、自民党の委員長さんが促すと、病院側も職員の検査を幅広く行うことを認めました。そのための費用と、あわせて不足するN95マスクや防護服、フェイスシールドなどの医療資材の購入費用について、市議会で緊急に議決することになりました。

この問題は、文字通り党派を超えて、みんなで取り組むべき課題です。感染してしまった方、病院を利用する方、ご家族のみなさんなど、大変な思いをされている方に寄り添って、力を合わせなければなりません。引き続き、私もがんばります。

井上たかし