自衛隊の「あり方」を考える

ヘリ墜落、問われる責任=オスプレイ配備に影響必至

2/7(水) 7:30配信 時事通信

 

誰が辞めるか、というレベルではなく「あり方」を考えるべきです。

私は将来的には軍事力によらない安全保障=日米軍事同盟の解消、その先には自衛隊の解消という未来を考えていますが(日本共産党の綱領)、自衛隊の解消は突然やってくるものではありません。

自衛隊と一口に言っても、内容は多岐にわたります。

さっぽろ雪まつりでファイナルファンタジーXIVの雪像(ニーズヘッグとえすてにゃん)をつくった部隊に「憲法違反だ!」なんて言うつもりはありません。

災害の際に救助に行く人たちには「迷彩服じゃない装備を用意してあげて!」と思います。

しかし、攻撃ヘリ部隊はいらないと思うのです。日本の国内を「敵」の戦車が走っている状況を想定した部隊はいかにもナンセンスだし、こうした点については最初に書いた軍事力によらない安全保障について意見が違う人でも一致できると思うのです。

ふと、攻撃ヘリの現状についてネットで調べてみようかと思って、検索窓に「攻撃ヘリ」と入力したらあわせて「時代遅れ」というキーワードがでてきました。

これで検索してみると、現代では携帯型のミサイルが発展・普及していて、攻撃ヘリはすぐに撃墜されてしまうので実践では使えなくなっているという記述がみられました。
したがって、他の兵器を使った方がいいと。

結論の「他の兵器を使った方がいい」というのには賛同するわけにはいきませんが、いずれにしろ「攻撃ヘリはもうやめよう」というところでは一致できます。

また、攻撃ヘリであれ、オスプレイであれ、地域の住民の反対を押し切って押しつけてはならないのは当然です。

井上たかし

米軍機事故の危険性は全国に

今年は米軍ヘリの不時着や部品を落下させる事故が相次ぎました。

特に今年は、CH53Eという大型ヘリの事故が相次いで起きました。かつて、沖縄国際大学に墜落した大型ヘリ(CH53D)とほぼ同じ機体です。

こうした米軍機の危険性は沖縄だけの問題では決してありません。

例えば今年8月には、4機のCH53Eが北海道で自衛隊と合同訓練を行っています。

その4機の中には、
◆12月13日に沖縄・宜野湾市で窓を落下させた機体
◆6月に久米島に緊急着陸し、その後10月12日に沖縄・東村で不時着・炎上した機体
が含まれています。

そして、これらの機体は文字通り、沖縄から北海道まで、日本中を飛び回っています。
下記の動画は、私が9月12日に東京・福生市で撮影したものです。上述の12月13日に窓を落下させた機体であることが後にわかりました。

 

また、横田基地(東京)所属のC130Jもたびたび事故を起こしています。

これは2017年11月15日、横田基地で行った物資投下訓練の事故で基地の滑走路に約30kgの物資が落下しました。

 

 

井上たかし

「これも国を守るため」は通用しない

防衛相、巡航ミサイル導入正式表明「専守防衛に反せず」

朝日新聞デジタル12/8

上の記事から小野寺防衛大臣の発言について抜粋します。

敵基地攻撃能力があるという見方が強く、憲法9条に基づく「専守防衛」との整合性を問う声は根強い。小野寺氏は会見でこの点について、「我が国に侵攻する敵の水上部隊や上陸部隊に対処する。敵基地攻撃を目的としたものではなく、『専守防衛』に反するものではない」と強調した。

◆引用終わり

かつての戦争だって、「領土を獲得するために攻め込みまーす!」なんて言わないわけで、「日本を守るために…」と言いながら、戦争に進んでいったわけです。

太平洋戦争の時に、当時の日本は「日本が生き残るために必要な地域」として、韓国、中国だけでなく、東南アジア、西はインド、南はオーストラリア、ニュージランド、オセアニア諸島までを日本の領土にしようとしていました。
「これも日本を守るため」が通用するなら、なんでもアリになってしまいます。

こうした教訓から、二度と戦争する国づくりを許さないために、憲法は戦争放棄を宣言するだけでなく、その保障として9条2項で「前項の目的を達するため、陸海空軍その他の戦力は、これを保持しない」と規定しました。

この憲法を踏みにじる安倍政権は、軍事力で日本を守るという非現実的な政策をすすめ、憲法と真向から衝突しています。この勢力に憲法改定をやらせるわけにはいきません。

 

党を語る…とは

これまで、自民党政治と対決する中身をもった政党といえば、日本共産党だけでした(キッパリ)。

「そりゃー言い過ぎだよ」と言う人もいるかもしれませんが、日本共産党から見ても、自民党政治と対決する中身を持った政党が複数生まれているとハッキリ言える状況になっているんだ、という観点でご了承いただきたい。

それはそれとして、そういう情勢になったうえで、その複数の政党の中でも日本共産党を大きくするためには、これまでと違うアプローチだとか、これまでよりももっとガンバルとか、そういう努力が必要になっているということを、この前の総選挙は示しています。

その中で、避けては通れないのが、「共産党」という名前、党のイメージの問題ですよね。

私たちを応援してくださる方々に「名前を変えた方がいい」と言われるときは、今共産党がめざしている社会や努力している内容を評価したうえで「私は真の姿を知っているからいいけど、世間の人は悪いイメージしか知らないから誤解されている」ということでしょう。

なぜ、こんなに共産党のイメージが悪いのでしょうか。「最後は武力で革命するんでしょ?」「共産党は何百万人も虐殺してきたんでしょ?」この間、こんなことを言われましたが、こういった話を聞けばよいイメージを持てるはずがありませんね。

こういう悪いイメージを広げている人たちもいます。そういう人たちは、もし共産党が名前を変えたら「あの党はね…今は名前を変えたけど、正体は共産党なんだよ!」と宣伝するでしょうね。その人たち(ざっくりとくくっていますが)は、意図して共産党の悪いイメージを広げているわけですから、名前を変えれば、次の手を打ってくるでしょう。これに負けないように宣伝しなければなりません。

逆に、複数の政党がいる中で、共産党が自らの魅力としてアピールすべきことは、共産党であることでしょう。

今の社会の構造を深く分析し、一見、自由で平等に見える社会が実は支配・被支配という関係をつくってしまう社会であり、民主主義の力で矛盾を取り除き、みんなが幸せに暮らせる社会を展望する科学的な見方の中で、現代社会の解決すべき問題をとらえているというところではないかと思うのです(別にこれが定式とかではありません)。

どうしても、選挙などで訴えるときには、上に書いた最後の部分の中の最大の焦点だけになってしまいます。選挙ではないときに、いかに語るか、語る力を磨くか、ですね。この間お話しするときはそのことを意識するようにしています。その内容はまだ実験レベル…いやいや、発展の初期段階ですが。