際限なく働かせ、それに見合った給料を払わない。「労働時間に見合う給料が払われないから、際限のない長時間労働が放置される」とも言えるでしょう。
高度プロフェッショナル制度=いわゆる「高プロ」は、これまでは「違法」となった働かせ方を合法にするもので、日本の劣悪な労働環境を解決するどころか、逆行するものです。許されません。
ところで。
先日、ある場所でモニター画面に映ったニュースを見て、私に話しかけてきた女性がいました。ニュースの内容は「連合が『残業代ゼロ法案=高プロ』容認」というものでした(その後、この方針は撤回)。
その女性は、どうも「残業代ゼロ法案」という言葉を見て、残業そのものがなくされると思われたようで、「ねえ、今どき若い男性が『残業なし』なんてあり得るかしら」とおっしゃったのでした。
私が「この話は、残業をしても残業代を払わなくてよいようにしようということですよ」とお話しすると、ビックリされていました。
聞けば、働き盛りの息子さんにはお子さんが二人いて、今の仕事でなんとか暮らしているけど、この先はいったいどうなるか不安だということでした。
「残業代を払わなくていいなんて、とんでもない!もっと払ってくれなくちゃ」「安倍首相は若い人の将来を考えてほしい。若い人がちゃんと働いていけるようにしなきゃ」などなど、話がはずみました。