ハンコがなくなれば世の中便利に?

ハンコが話題になっているようです。

思い出すのは、私が触れてきた法律はだいたい「署名または記名押印」なので、「署名」=自筆で名前を書けばそれでOK。

「記名押印」は、印刷でもいいからそこにハンコを押すというもの(捺印も押印と同じなのですが、法律によって字が違います。なんでだろ)。

ので、ハンコを押すより署名の方が確かそうなのに、それでもハンコがあるのは、それなりに合理的な理由があるのでしょう。

ただ、省庁内部の手続きのハンコの話と、法的な問題、民間の問題などはまったく別なので、まるで、省庁内部の手続きでハンコがなくなれば、非合理的な規制がなくなるかのように考えてしまうと変な話になりますね。

ところで、外国のサインの文化は知ってはいたけど、10年ほどまえにIOCに文書をFAXで送る時に「サインがないと相手にされませんよ」と助言をいただき、「えー!では代表者のサインをもらってこないといけないですね(ハンコでいいなら楽なのに)」と言ったら、「井上さんの署名で大丈夫ですよ^^」と。

まあサインをするなら、と自分の名前(団体事務局長名)で、自分のサインを書いて送ったら、その後本当に反応がありました。

ハンコなら預けておくこともできるけど、サインだとそうはいかないので、不便になることもあるでしょうね。