「これも国を守るため」は通用しない

防衛相、巡航ミサイル導入正式表明「専守防衛に反せず」

朝日新聞デジタル12/8

上の記事から小野寺防衛大臣の発言について抜粋します。

敵基地攻撃能力があるという見方が強く、憲法9条に基づく「専守防衛」との整合性を問う声は根強い。小野寺氏は会見でこの点について、「我が国に侵攻する敵の水上部隊や上陸部隊に対処する。敵基地攻撃を目的としたものではなく、『専守防衛』に反するものではない」と強調した。

◆引用終わり

かつての戦争だって、「領土を獲得するために攻め込みまーす!」なんて言わないわけで、「日本を守るために…」と言いながら、戦争に進んでいったわけです。

太平洋戦争の時に、当時の日本は「日本が生き残るために必要な地域」として、韓国、中国だけでなく、東南アジア、西はインド、南はオーストラリア、ニュージランド、オセアニア諸島までを日本の領土にしようとしていました。
「これも日本を守るため」が通用するなら、なんでもアリになってしまいます。

こうした教訓から、二度と戦争する国づくりを許さないために、憲法は戦争放棄を宣言するだけでなく、その保障として9条2項で「前項の目的を達するため、陸海空軍その他の戦力は、これを保持しない」と規定しました。

この憲法を踏みにじる安倍政権は、軍事力で日本を守るという非現実的な政策をすすめ、憲法と真向から衝突しています。この勢力に憲法改定をやらせるわけにはいきません。